ステンレスフィルター、あまり聞いたことがないです。
先頃、ダイソーよりステンレス製のフィルターが500円商品として発売され、話題となっています。
もちろんダイソーさんが発売する前からステンレスフィルターは一定の評価を得て、各社から製品として販売されていました。
しかし、ペーパーフィルターほどの認知には至っていないのが実情ではないでしょうか。
ステンレスフィルターは、ペーパーフィルターにはない素晴らしい個性を持っています。是非ハンドドリップを楽しまれているけどステンレスフィルターは経験がないという方には挑戦していただきたいという思いです。
この認知度の低いステンレスフィルターにおいて、さらに認知されていないこと。それは、1層式と2層式(ダブルメッシュ)があるということです。
1層と2層では、どう違うの?
ここでは、ステンレスフィルターにおける、1層式と2層式の違いについてご紹介いたします。
※ちなみに、ダイソーから発売されたステンレスフィルターは「2層式(ダブルメッシュ)となっています。
ステンレスフィルターの特徴
念のため、ステンレスフィルター全般の特徴からご説明します。ご存じの方は飛ばしちゃってください。
まわりくどいなぁ・・・でも一応聞いてあげるか。
ステンレスフィルターのペーパーフィルターと異なる点は、
- コーヒーオイルも抽出されやすい ⇒ ダイレクトにコーヒー本来の味を楽しむことができる
- 微粉が抽出される ⇒ 飲んだ時に微粉が「ざらつき」として感じられる
の大きく2点が挙げられます。
ざらつくのは嫌だけど、ペーパーフィルターでは表現できない味を楽しむことができるんですね。
ほんの少し時間をおけば微粉はしたに沈むので、気になる方は最後の一口を残すようにすれば、気にならなくなると思います。
ステンレスフィルター 1層式と2層式
1層と2層の違いは、2層の方が微粉の抽出を大幅に抑えられるという点です。しかし、抽出速度の面で遅くなってしまい、さらには目詰まりも起こしやすいという弱点が発生します。下表にまとめてみました。
比較項目 | 1層メッシュ | 2層メッシュ |
---|---|---|
微粉の量 | 多い | 少ない |
抽出速度 | 早い | 遅い |
目詰まり | 起こしにくい | 起こしやすい |
結局、1層式と2層式ではどっちがいいの?
微粉をとにかく少なくしたいという方は2層(ダブルメッシュ)を。スピーディな抽出でスッキリした味わいも出したいという方は1層(シングルメッシュ)を、ということになります。ステンレスフィルターをお考えの方は、フィルターが1層か2層か必ず確認しましょう。それぞれ長所、短所があり悩ましいところです。個人的にはどちらもオススメですが、はじめはダブルメッシュの方が安定して抽出ができるかもしれません。
オススメのステンレスフィルター
1層式(シングルメッシュ)のオススメ
●KINTO (キントー) SCS ステンレスフィルター 4cups
1層式のステンレスフィルターです。抽出速度も早くなりすぎず、安定した抽出が可能です。しっかりとコーヒーオイルも抽出されます。
挽き目が細かすぎると目詰まりの原因になりやすいので、中挽き~中粗挽きが最適であろうと考えます。
●コレス チタンコーンフィルター C261GY
KINTOの倍以上の価格ですが、チタンコーティングがなされており、長期的な仕様も視野に入れるとおすすめのフィルター。
コレスはメッシュ構造も 「縦長形状のメッシュホール」 と、他社にない特殊性を持っている。このメッシュ構造により、より微粉による目詰まりの予防改善につながり、安定した抽出を得られます。
2層式(ダブルメッシュ)のオススメ
●E-PRANCE コーヒードリッパー ステンレスフィルター 蜂窩状 2層メッシュ1~4杯用
1層式と比べると、大幅に微粉の抽出を抑えることができます。また、安定した抽出も可能です。細挽きを使用すると、目詰まりの原因となります。中挽き以上を使用してください。
まとめ
普段からハンドドリップを楽しまれていらっしゃる方であれば、ぜひステンレスフィルターをお試しいただきたい。例えばハリオのV60をお持ちであれば、紙の代わりにこのステンレスフィルターを使っていただくだけで、しっかりとコーヒーオイルが抽出された、「コーヒーの持つ本来の味」を楽しむことができます。
必ずフィットするとは限りません。私の経験上、上記で紹介したフィルターに関しては、ハリオV60、コーノ名門MDK、フラワードリッパーの4人用であれば、いずれも適合いたします。
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