このたび、ハリオの新作ドリッパー「ペガサス」が発売となりました。
その特徴をハライチコーヒー目線で検証してみたいと思います。
ハリオといえば、泣く子も黙る(?)V60シリーズが超絶有名で、円錐形ドリッパーとして、世界の一線で活躍し、売れ続けています。
また、「スイッチ」をはじめ「MUGEN」や「W60」「粕谷モデル」など、新たなドリッパーの開発にも取り組まれていて、豊富なラインナップを取り揃えています。
そしてこのたび、新たなドリッパーが販売されることになり、コーヒーマニア界隈をその話題で賑わせています。その名は「Pegasus(ペガサス)」。令和5年7月より販売が開始されました。
品質と価格
価格
Pegasus(ペガサス)01 | 495円 |
Pegasus(ペガサス)02 | 605円 |
Pegasus(ペガサス)03 | 880円 |
比較的安価な設定ですね。では専用ペーパーの価格を次に。
Pegasus 01 ペーパーフィルター(みさらし or ホワイト) | 220円 |
Pegasus 02 ペーパーフィルター(みさらし or ホワイト) | 240円 |
Pegasus 03 ペーパーフィルター(みさらし or ホワイト) | 330円 |
R5.8現在、ハリオのネットショップでは『送料無料』で各種購入できます。ぜひ覗いてみてください。
HARIOネットショップ – HARIO NETSHOP (hariocorp.co.jp)
素材の質感
正直、高級感のある素材という感じではありません。ハリオV60の素材よりは明らかに薄い感じです。ちょうどカリタの樹脂製、扇形ドリッパーと同じような素材感です。
補足・満水容量
少し話がわき道にそれますが、ペガサスの01と02について、満水容量を測定いたしました。
ペガサス01 | ペガサス02 |
160mL | 280mL |
V60との比較
ここで、V60とペガサスの、メーカーサイドの示す特徴をまとめてみました。
V60 | ペガサス |
◎円錐のため、深いコーヒー粉の層ができ、より多くの成分を抽出できる。 ◎お湯を注ぐ速度で、好みに合わせてコーヒーの味を変えることができる。 | ◎初めてでもやさしい ◎はじめの一歩 |
約ひと月ペガサスを使用してきましたが、とても使いやすいドリッパーで私にとって愛用するに足る存在となっています。にもかかわらず、上記の特徴では「弱い」「物足りない」と感じました。もっとこのドリッパーの良さを表現できるのではないかと思っています。
水抜け速度
様々な要素が味に影響を与えると思いますが、ここでハライチコーヒーのドリッパーに対する考え方を図でお示しいたします。
いろいろご意見もあるでしょうが、結局、
①粉量とドリッパーサイズの比率
②湯抜け速度
が抽出に占める大きな要素と思っております。
今回は、「湯抜け速度」に着目して、ペガサスドリッパーを検証してみます。
今回はペガサスの02サイズと、扇形で同じく2つ穴の「三洋産業スリーフォー(3~5杯用)」との比較を中心に検証していきます。
穴の大きさは、三洋産業スリーフォーの方がかなり大きいため、こちらの方が速い速度で落ちることが予測されます。
ペガサスドリッパー02 | 三洋産業スリーフォー3~5杯用 |
25秒 | 20秒 |
ハライチコーヒーが特徴を追加!
個人的には、これまで使用してきたドリッパーの中でもかなり優秀であると評価しています。
前述の通り、これだけ良いドリッパーであるにもかかわらず、ハリオの押しが少し弱い気がしています。
ということで、お節介ながら前記の表に特徴を加えてみました。
V60 | ペガサス |
◎円錐のため、深いコーヒー粉の層ができ、より多くの成分を抽出できる。 ◎お湯を注ぐ速度で、好みに合わせてコーヒーの味を変えることができる。 | ◎初めてでもやさしい ◎はじめの一歩 ◎安定感があり、ストレスを感じない抽出を実現 ◎深煎り系ではコクを表現、浅煎り系では芳醇なフレーバーを楽しむことができる。 |
それほど高価な訳ではありませんが、本当に良いドリッパーです。ぜひ皆様にもお試し頂きたいです。
コメント